公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第27回目の講習会が実施された。
この日は16:00から横道正明先生の組手講習が実施され、まず最初に組手立ちからの刻み突き、逆突き、刻み逆突き、追い突き逆突きの移動稽古が行われた。横道先生は「後ろ足で床を蹴る力を使って素早く前に踏み込む。前に出て止まってから突きを出すのではなく、必ず前に出ながら突くこと。動きが止まるとその瞬間に必ずカウンターをもらいます」と注意があった。
続いて崩し技の稽古で足払い、足払いから突きにつなげる連続技の稽古が行われた。「極真の下段廻し蹴りとは違い、足を引っかけて相手を崩すのが目的。またこの技で下半身に相手の意識を集中させて上段への突きにつなげていく連続技もあります」と横道先生。その後、前蹴り、廻し蹴りの移動稽古で前半の講習を終えた。
小休止後は組手の稽古となり、まず刻み突き、逆突き、前蹴りといった相手の技を受けて自分の技を返し、素早く距離を空けて間合いを切る稽古が行われた。そして前回同様に突きだけの試合形式の組手が行われ、横道先生は「審判の“はじめ”の合図の後に、相手を飲み込むような大きく気合いを入れて組手を始めること。特に練習のときは自分がここだと思ったタイミングの時は積極的に技を仕掛けてください。本番の試合の中でチャンスは何度もありませんから、そのチャンスを確実に自分のものにするという意識で技を出してください」と説明された。
最後に一本突きの打ち込みを行い、この日の講習会は終了した。
極真会館総本部道場 澤村勇太