公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第39回目の講習会が5月6日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
この日は15:00から形(型)講習のみが行われ、糸東流の坂梨孝美先生が指導、関根寛和先生が指導補佐で進められた。最初に坂梨先生から「形をレベルアップさせるためには、瞬間瞬間で正確な立ち方や動作ができて、攻撃や受けなどの技を出せなければいけません。そのためにも今回は最初に糸東流の追い突きや受けなどの基本の動作を稽古していきましょう」と話されて、まず前屈立ち下段払いから追い突き、逆突き、受けでは下段払い、上段受け、中段横受け、猫足立ちからの手刀受け、さらに中段前蹴り、四股立ちでの前後の移動が稽古された。坂梨先生からは「基本的に攻撃は正面、受けは半身。人間は体の中心線に急所が集中しているので、攻撃するときは相手の中心線を狙って、防御は自分の中心線を守らなければいけません」と説明があり、「突きは、突くことばかりを考えると力みが生まれてしまいますが、引くことを意識すれば自然に力みが消えてスピードが出ます。移動する際は、体を上下させたり、無駄な動作や大げさな動作をしないこと。基本は地味できついけれども、これを正しくできなければ成長しません」との指摘があった。
次にバッサイダイの講習に移り、最初に坂梨先生の細かい説明に則って最後まで通して行われ、2人組になってバッサイダイの分解が指導された。坂梨先生からは「相手の攻撃に対して、糸東流では防御の五原則(落花、流水、屈伸、転位、反撃)があり、それらを組み合わせた動きで対応します。また特に相手との間合いが大事で、最初の攻撃を防御しても次に何が来るか分からないことから、一つの動作が終わったら必ず自分が安全な間合いまで移動すること。間合いを意識することは必ず組手でも活きてくる」との説明があった。
最後にもう一度バッサイダイを最後まで通して行ってこの日の講習を終えた。
極真会館総本部道場 澤村勇太