11月2,3日に第46回全日本空手道選手権大会が開催されました。
総本部より澤村勇太、スティーブン・キュージックが出場しました。
今大会は来年行われる第11回全世界空手道選手権大会の前哨戦で強豪外国人選手、国内強豪選手が多数出場しました。
澤村は4回戦で鎌田選手にスティーブンは3回戦でイリヤ選手に敗退しました。
澤村が3回戦で戦ったデビッド・シャルコシャンの体格は澤村より身長22センチ、体重20キロも大きい相手でしたが、澤村が自分の組手(受け、攻め、カウンター)を正確に行い途中から相手選手は何もできなくなりました。
体格に勝る相手に勝つ事は容易ではないので、今回の勝利に自信もって、より鋭い組手を目指してもらいたいと思います。
スティーブンはイリヤ選手の強い突きに上体が起こされてしまい組手がやり辛そうでした。
今後は受けや突きの強化が必要です。
館長がよく言われる受けの稽古法があります。
よくもらってしまう技を研究し自分の得意技になるまで稽古し、技を出すタイミングや打ち方蹴り方を理解する事が最も受けの上達に繋がる、との事です。
突きを強く効果的に打てるようになれば今回のような敗戦はもうしないのではないかと思います。
今大会素晴らしい試合が多かったのですがその中でも極真スピリッツを感じたのは安島選手です。
昨年の全日本チャンピオンとして今回出場し2連覇と日本代表をかけた大事な試合だったのですが3回戦が始まった直後アキレス腱を断裂する大けがに見舞われました。
通常なら歩けない、動けないはずですが彼はなんとその後約2分間ロシアの強豪選手と戦い続けました。
ディフェンディングチャンピオンとしての意地、負けてたまるかという気持ちの強さを見せてもらいました。
判定で負けてしまいましたが心に残る試合でした。
怪我をおして物事する事を薦めているわけではなく、各選手や道場生にもここだけは引けない、ここだけは絶対に譲れない、大切なものを守らないといけない、という場面があると思います。
その時には自分がどうなっても守る!という気持ちが必要だと思います。
それほど安島選手の極真に対する想いが強いのだと感じ感動しました。
ぜひ復活してまた戦ってもらいたいと思います。
46回全日本空手道選手権大会結果
優勝/ダルメン・サドヴォカソフ (ロシア)
準優勝/荒田昇毅 (千葉県中央支部)
3位/森善十朗 (東京城西支部)
4位/鎌田翔平 (東京城西支部)
5位/イリヤ・カルペンコ (ロシア)
6位/上田幹雄 (横浜北支部)
7位/髙橋佑汰 (東京城北支部)
8位/キリル・コチュネフ (ロシア)
技能賞/森善十朗 (東京城西支部)
イリヤ・カルペンコ (ロシア)
試割賞/ジマ・ベルコジャ (フランス=25枚)
新人賞/山田拓馬 (兵庫・大阪南支部)
谷川聖哉 (正道会館)
公式レポート
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2014/11/05/46th-alljapan-report/