4月26日(土)に本部直轄恵比寿道場に於いてタリエル・ニコラシヴィリ選手の100人組手が行われました。
100人組手とは1人の人が100人の人と連続組手を行う修業です。非常に厳しいといわれている初段の審査でさえ、連続10人組手です。その10倍です。過酷さは尋常ではありません。
100人組手の前半は力強く、また躍動感があり、調子の良さがうかがえました。豪快な足掛け下段突きによる技ありがよく決まり、一本勝ちや技ありを多く取りました。前半戦で印象に残ったのはタリエル選手のパワーです。タリエル選手の足掛けで体重80kg程の対戦者が、宙に浮いていました。
中盤、50人を過ぎたあたりから、時折苦しそうな表情をするようになりました。前半のハイペースな攻防でスタミナをロスしたのだと思います。
後半、対戦者に打ち込まれる場面が非常に多くなりました。これまでの100人組手の挑戦者もそうだったように、一番苦しいのは70人あたりからのようです。ただ、タリエル選手のすごいところは、厳しい状況でも体勢が大きく崩れたり、気持ちが折れることなく、必死に対戦者に向かっていきます。会場にいた、対戦者、関係者から大きな声援を受け、最後まで気持ち切らさず、溌剌とした組手で100人組手をやり遂げました。
タリエル選手の強さ、空手に対する情熱、そして今回の挑戦を経て極真会館が一つになり、とても貴重な体験をすることができました。この経験を指導を通して道場生たちに伝えていきたいです。
100人組手記録
一本勝ち&合わせ一本勝ち 21
技有り優勢勝ち 30
優勢勝ち 13
引き分け 27
負け 9
澤村勇太
国際空手道連盟極真会館 総本部道場
道場所在地:東京都豊島区西池袋2−38−1
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