いよいよ迎えた決勝戦!相手はポーランドのピョートル・モチドウスキー選手。この選手は確か自分が出場させてもらった8年前の第3回大会にも出場し、4年前の第4回大会では3位に入賞したこともある選手です。全日本ウェイト制にも出場したりヨーロッパ軽量級では実績のある選手です。
組手スタイルは軽いフットワークから間合いを計り、打ち合いの中から上段の技を振ってくる、昔いたピーター・サヴィッキーに象徴されるようなポーランドらしい組手!
ここまで全階級で日本人選手が残っており大会前に掲げられた、日本の全階級制覇の為にも負けられない隆一君。そのプレッシャーは、計り知れないものがあったと思われます( ̄^ ̄)ゞ
いざ試合が始まると序盤から隆一君の強烈な下段が決まると膝がガクンと落ちるモチドウフスキー選手!明らかにここまでの激戦のダメージが見てとれます。一方の隆一君は初戦からここまで3試合全て延長にもつれ込む展開でしたがまったくのノーダメージ(^^) 下総選手会で鍛えあげられた強靭な肉体と、空手母国日本代表の責任感がどんな疲れた状況でも隆一君を支え前進させる。
試合が進むにつれダメージを蓄積されていくモチドウスキー選手。終盤になるともう少しで倒れてしまうのではないか!?、と思いましたがここから恐ろしい勢いで反撃に出る。劣勢を自覚したモチドウスキー選手は、もの凄い形相で上段を連発してくる!明らかに倒しにきている((((;゚Д゚))))))) しかしその状況さえも予測していかのように自分のすべき事を確実に行っていく隆一君。
判定4-0で隆一君勝利! 優勝! 世界一!!
ここまでプレッシャーからか動きが硬く上背のある相手の上段が心配でしたが、試合が進むにつれて、強い攻撃力と打たれ強い身体、そして強い心で相手との差を広げていく。全日本軽量級チャンピオンに相応しい 戦いであったと思います。
大会前のプレッシャーはもちろん、強化合宿や日々の稽古。仕事との兼ね合いで彼にしか分からない苦しみがあったと思いますが、彼の練習に対する姿勢は世界チャンピオンに相応しいものであったと思います!決して妥協しない、諦めない。その姿勢はすべての道場生の良き見本であると思います。これからは世界チャンピオンとしていろいろ大変だとは思いますが、彼ならきっとその立場に相応しい試合、練習態度を見せてくれると信じています( ̄^ ̄)ゞ
試合後も喜びを爆発させるでもなく、ほっとしたのと次への課題を口にしていた隆一君。さらなる高みを目指して頑張ってもらいたいと思います。
いじょ おしまい´д` ;