この度は、昇段審査という大きな挑戦の機会を与えて頂きました事に感謝申し上げます。また、ご指導を頂きました、谷口師範はじめ、先生・先輩のみなさま、稽古を共にさせて頂きました、道場のみなさまにも重ねて、御礼申し上げます。 私は、56歳になった5年前に再入門という形で入門の許可を頂き稽古に参加させて頂くことになりました。「稽古をずる休みしない」ことを自分自身の約束事とし、黒帯を目標として稽古に励んで行こうと入門させて頂いたものの、試合に参加することが容易ではない年齢の私が、試合の参加も含めて努力をされている皆さんと稽古を共にすることへの申し訳ない気持ちと不安があったことは否めません。しかし、そんな気持ちも谷口師範からの「試合に出る事、勝つことは立派なことだけれども、極真空手は武道だから、それだけが全てではない。自分のペースで頑張りましょう。」との励ましの言葉を頂戴し、なによりも満足に動けない私を快く受け入れて下さった少年部を含めた諸先輩の温かさを思い出します。 初段の審査を受けるにあたり、稽古を重ね月日が経つごとに出来なかったことが出来るようになる半面、それに半比例していく基礎体力、思うように動けない移動、なかなか覚えることができない型と課題も多くあましたが、一緒に昇段審査を受ける皆さんの存在は、大変有難く、励みにもなり稽古を継続する事ができました。と同時に、年齢における配慮も諦めることなく稽古を続けられた要因だと感謝しています。その様な中、極真の初段を目ざす以上、年齢に関係なく必ず遂行する課題として腕立て100回はクリアすることを決め取り組んできたところです。何とかこの課題をクリアしたことは、私の中では、初段を頂戴するにあたり一つの自信とすることができたものと感じています。 今後は、極真の黒帯の名に恥じぬよう、なお一層精進するとともに、道場で、共に汗を流し稽古に励んでいる孫と同世代の子ども達の成長に少しでも役にたつ存在でありたいと思うところです。 今回の昇段は、私一人の力だけではなく、ご指導を頂いた、谷口師範をはじめ、先生・先輩のみなさま、稽古を共にさせて頂きました、道場のみなさまに支えて頂いたおかげだと思っております。本当にありがとうございました。体が動く限り、続けていく所存ですのでこれからもよろしくお願いいたします。
「一つ、吾々は、生涯の修行を空手に道に通じ、極真に道を全うすること」押忍