空手道を志したのは20歳の時でした。志した理由は、有事の時に、自分や大事な人を守りたい、そのためには強くならなければと思ったからです。大学時代は、他流派に入門しました。しかしながら、強くなりたいと思う初志は次第に薄れていき、道場から足が遠のき二年ほどで、退会することになりました。社会人になり、仕事を始め、疲れて家に帰って寝るだけの生活に物足りなさを感じる日々が増えてきました。空手道を志半ばで辞めたことに悶々する日々を迎え、意を決して、世界最大流派で最強と言われていた極真会館の門を叩くことにしました。24歳の時でした。当時、愛媛県支部の分支部長として、伊台道場で指導されていた現支部長の谷口師範の指導のもと、週に二、三回稽古に励み、交流試合、選手権大会に多く出場し、四国交流試合で優勝、全四国選手権大会5位など、実績を上げ、全日本ウエイト制大会にも二度、出場させていただきました。29歳で初段、41歳の時に弐段をいただきました。その間、仕事の激務により、一年ほど道場に通えない年がありましたが、それ以外は週末、必ず道場に足を運ぶことを心掛け修行に励みました。一年ほど前に谷口師範より参段受審のお話をいただき、受審に向けてさらに稽古を積みました。参段の合格をいただき喜びひとしおでありますが、同時に極真の参段の重みをヒシヒシと感じています。まだ心身ともに足りない部分も感じており、極真参段の名に恥じないよう、またそれを強く意識してこれからも稽古に励んでいきたいと考えております。入門から27年、心身ともに指導いただきました谷口師範には感謝の言葉以外ありません。大山総裁、松井館長の精神・理念を内に秘め、共に汗を流した先輩、道場生にも感謝いたします。これからも極真会館の一員として社会に貢献していきたいと思います。押忍