月別アーカイブ: 2025年5月

松井毅弐段 昇段レポート2025/05/02

この度は、昇段審査を受ける許可を頂きましたこと、そして合格を頂きましたこと、誠にありがとうございます。谷口師範、師範代、先輩方、一緒に稽古をしていただいた道場生の仲間達には本当に感謝申し上げます。
ある稽古の日、「松井さん、弐段の審査受けてみますか?」という谷口師範からのお言葉を初めて聞いた。
「弐段?…」「どういうこと…?」
2024年初旬、その急なお言葉に、私は想像も頭の整理も出来ませんでした。暫くの間、師範に言葉を返すことも出来ませんでした。「今の自分ではまだ早くないですか?」「大丈夫です。いっぱい稽古してください」
「いっぱい?…」「いっぱいって一体どれくらい?…」
仕事の都合を考えても週2日から多くて4日くらいまで。ならば時間が空いていればどれだけ体がしんどくても、「とにかく行けるときは稽古に行くしかない!」と最初に決断しました。それでも、実際には稽古量が足りない、と最後の最後まで感じていました。
今回、審査を受けて感じたのが、「見た目」ではなく「見えない部分」です・・・。
帯の色に関わらず自分の仕事や勉学の中で、時間を制限して審査を受けるために稽古の時間を捻出している。私も同様に稽古の時間を確保することを最優先として稽古以外の時間を徹底的に調整してきました。
また、審査のために新たな移動・型稽古を行ってきましたが、もっと早くから相手をイメージして稽古出来ていれば身に付くことはもっと多かった・・と感じます。
もう一つ、「黒帯は出来て当たり前」というプレッシャーが常にありました。
稽古が足りなかった、審査が上手く出来なかった、と反省するばかりですが、今思えば目標を持って稽古が出来たのは本当に良い経験でした。実際、稽古も審査も「失敗するほど効果大」です!
審査が終わった直後に師範、諸先輩方や道場生の仲間達から色々と労いの言葉を頂きましたが、興奮していてその時はよく理解出来ませんでした。ただ、帰宅後にゆっくり一日を振り返りその言葉を思い出したとき、色々な思いが溢れてきて何故か涙が出ました。
審査を終えてみて、結果がどうかより、まだまだ自分が未熟者であることを痛感しています。そして、この「足りない」、「悔しい」、「もっと学ばなければ」という思いが今の私のモチベーションになっています。まだまだこれからも稽古を積み重ねていく。これから空手を始める人、続ける人、頑張る人にはこの極真会館愛媛中央支部で私が感じたような良い経験を一つでもしていただけたらと思います。
最後になりますが、今回合格に至ったことは、自分ひとりの成果では全くなく、谷口師範を初め、師範代、先輩方、周りの仲間達と言える方々のご指導、ご協力があって初めて成しえた結果だと認識しています。この度は、本当にありがとうございました。
IMG_7257

西﨑竜志初段 昇段レポート2025/05/01

私が極真空手を始めたきっかけは父です。父は私が子供のころから大会で活躍しており、父の賞状とトロフィーを持つ姿や黒帯にあこがれて自分も父のようになりたいという気持ちから極真会館に入門しました。 6歳という幼い私にとって極真空手の稽古は厳しく空手の技や体だけでなく精神も鍛えられたと思います。その成果を最初に感じたのは父と一緒に出場した小学3年生の時の大会でした。大会に向けて道場だけではなく、家でも父と一緒に稽古をして親子ともども優勝を勝ち取ることができました。 この優勝という経験が厳しい稽古にも前向きに取り組むという気持ちに繋がりました。 しかし、中学時代はコロナ禍の影響で懸命に稽古をしたにもかかわらず、出場予定の大会が中止になるなど悔しい思いを何度もしました。そのような状況下でも出場できる大会はベストの態勢で試合に臨めるよう父に協力してもらいながら稽古に励みました。そして、コロナ禍で開催された徳島県大会では今まで勝てなかったライバル選手に勝つことができました。これは自分の努力だけでなく、これまで自分を支えてくれた周囲の方々のお陰だと実感でき、師範や先生、先輩、一緒に稽古をしてくれる仲間、そして家族にも特に極真の先輩である父になお一層感謝をできるようになりました。これを機に大会に出場して勝ちたいという気持ちが更に強くなり、懸命に稽古をして中学2年生の時には初めて出場した国際親善大会において準優勝を勝ち取ることができました。これにより国際親善大会のような大きな舞台でも自分の空手の実力が通用するという自信につながり、大会で勝つことは勿論のこと空手技術をもっと向上させて黒帯を取りたいと思うようになりました。そして、遊びたいという気持ちや稽古をさぼりたいという気持ちと葛藤しながら休まず道場に通い続けて師範から昇段審査を受ける許可をいただきました。審査内容は課題を残すものとなりましたが、課題克服は今後の稽古の目標として精進してまいります。そして、初段を認可されたことは、私にこれまでかかわってくれた周りの方々のお陰だと感謝して大会でもっと活躍できるよう、また黒帯として後輩のお手本になるように極真の道を全うしていきたいと思います。 押忍
IMG_7256