この度は、昇段審査を受ける許可を頂きましたこと、そして合格を頂きましたこと、誠にありがとうございます。谷口師範、師範代、先輩方、一緒に稽古をしていただいた道場生の仲間達には本当に感謝申し上げます。
ある稽古の日、「松井さん、弐段の審査受けてみますか?」という谷口師範からのお言葉を初めて聞いた。
「弐段?…」「どういうこと…?」
2024年初旬、その急なお言葉に、私は想像も頭の整理も出来ませんでした。暫くの間、師範に言葉を返すことも出来ませんでした。「今の自分ではまだ早くないですか?」「大丈夫です。いっぱい稽古してください」
「いっぱい?…」「いっぱいって一体どれくらい?…」
仕事の都合を考えても週2日から多くて4日くらいまで。ならば時間が空いていればどれだけ体がしんどくても、「とにかく行けるときは稽古に行くしかない!」と最初に決断しました。それでも、実際には稽古量が足りない、と最後の最後まで感じていました。
今回、審査を受けて感じたのが、「見た目」ではなく「見えない部分」です・・・。
帯の色に関わらず自分の仕事や勉学の中で、時間を制限して審査を受けるために稽古の時間を捻出している。私も同様に稽古の時間を確保することを最優先として稽古以外の時間を徹底的に調整してきました。
また、審査のために新たな移動・型稽古を行ってきましたが、もっと早くから相手をイメージして稽古出来ていれば身に付くことはもっと多かった・・と感じます。
もう一つ、「黒帯は出来て当たり前」というプレッシャーが常にありました。
稽古が足りなかった、審査が上手く出来なかった、と反省するばかりですが、今思えば目標を持って稽古が出来たのは本当に良い経験でした。実際、稽古も審査も「失敗するほど効果大」です!
審査が終わった直後に師範、諸先輩方や道場生の仲間達から色々と労いの言葉を頂きましたが、興奮していてその時はよく理解出来ませんでした。ただ、帰宅後にゆっくり一日を振り返りその言葉を思い出したとき、色々な思いが溢れてきて何故か涙が出ました。
審査を終えてみて、結果がどうかより、まだまだ自分が未熟者であることを痛感しています。そして、この「足りない」、「悔しい」、「もっと学ばなければ」という思いが今の私のモチベーションになっています。まだまだこれからも稽古を積み重ねていく。これから空手を始める人、続ける人、頑張る人にはこの極真会館愛媛中央支部で私が感じたような良い経験を一つでもしていただけたらと思います。
最後になりますが、今回合格に至ったことは、自分ひとりの成果では全くなく、谷口師範を初め、師範代、先輩方、周りの仲間達と言える方々のご指導、ご協力があって初めて成しえた結果だと認識しています。この度は、本当にありがとうございました。
