秋季昇段昇級審査会
10月22日(日)、香川・岡山西支部(岩田厚支部長)は倉敷大内道場において秋季昇段昇級審査会を行った。 今回の審査会では、初段の川上奈美(井原)と、1級の寺峯勝治(井原)、寺峯典子(井原)、塩路裕(倉敷大内)、平尾誠治(高松仏生山)、蓮井竜二(高松仏生山)の計6名が昇段審査に挑んだ。他にも小学生から大人までたくさんの生徒が昇級審査に挑んだ。
まずは腕立て伏せ、腹筋の審査が行われた。昇段受審者は板の上での拳立て伏せを50回行った。30回を超えたあたりから筋肉の疲労と拳の痛みで腕がプルプルと震えているようだったが、皆気合で乗り越えた。 基本稽古は一つ一つの技の正確性が重視され、途中で岩田支部長が技の詳しい説明を行ったり、生徒にどこで突くのか、どこで蹴るのかを問う場面も見られた。移動稽古も同様正確な技、運足を意識しながら行われた。 型の審査では、白帯から順にそれぞれの帯の型を打った。岩田支部長は「型も基本稽古や移動稽古と同じで相手を想定して打たなければいけない。一つ一つ考えながら技を出すことが大切。」と話され、形だけではなく相手を倒す型を打つよう指導された。昇段受審者はどの型を言われても完璧にできなければならないと、1級までの型の名前が書かれたくじを6名それぞれが引き、そこに書かれた型を打った。平安4の裏や撃砕その2、鉄騎その1などさまざまな型が出た。いつどの型を打つのか分からないためとても緊張感のある審査となった。型審査最後は、初段である川上奈美がきれいな征遠鎮と抜塞を見せた。
休憩を十分に取り、最後は組手の審査に移った。少年部はセミコンタクトルールでの組手審査であった。同じ道場同士でなく、他県や他支部の生徒との組手であったため普段の練習が一段と発揮された。続いて一般部の極真ルール組手が行われた。昇段受審査は相手を変えながら全員10人組手を成し遂げた。全ての審査が終わり、今回昇段審査を受けた6名がみんなに向けて今日の感想やこれからの目標を語った。その中で全員が口にしたのは「昇段してゴールではなく、昇段してからもっと頑張りたい」という内容であった。普段の昇級とは違い、「黒帯」は特別なものだと改めて感じた。
最後に岩田支部長から挨拶があった。「今日審査を受けることができたのは、たくさんの人の支えがあったからだ。その人たちへの感謝の気持ちを忘れてはいけない。そして、形にして恩返しをしなければいけない。」と話された。