川上奈美初段の弐段への昇段レポートの紹介。
岡山西支部 井原道場
川上奈美初段
この度は、弐段への昇段審査を受審させていただき誠にありがとうございます。機会を下さいました岩田厚師範をはじめ先生、先輩、道場生の皆様、そして家族に心より感謝申し上げます。
初段の帯をいただいて僅か4年。弐段に挑戦してみてはどうですかと師範からお話をいただいた時には、嬉しい反面こんな私が弐段など受けてもよいのだろうか、本当に自分はやり切れるのだろうかととても悩みました。でも受けると覚悟を決めた以上やり遂げようと心にきめました。
しかし受審を決めたくさん稽古をしていてもなかなか自分に自信が持てず、どうしたら良いかと自問自答したときに、「何か実績を残そう」、「何かにチャレンジしよう」と考え、7月末に兵庫県大会に出場し、その後極真祭に初めて出場しました。どちらの大会も良い成績は収められませんでしたが、たくさん練習を重ねてたくさんの方に見ていただく事でとても自信につながりました。そして9月に香川県大会で悲願の優勝を果たすことが出来ました。優勝出来たことで弐段受審に向け大きく背中を押してくれたように思います。
息子も「お母さんと一緒に審査受けたい!」と私の不安を拭うかのように言ってくれたのでとても心強かったです。大会後も時間があれば道場をお借りして自主練習をし、可能な限り稽古に行きました。そして審査当日、準備運動から始まり腕立て伏せの時に師範が「プレゼントだよ!」と板を持って来られた時は目が点になりました。まさか板の上で拳立てをするとは思ってもみなかったので「出来るかな?」と不安になりましたが、以前師範が私に教えて下さった言葉を思い出しました。それは『できる、できない。ではなく、やるか、やらないか。』でした。そのお言葉があったから最後までやり抜くことが出来たように思います。しかも昇段審査を受ける方が多く居たことが私にってとても励みになりました。やりきるのは一人だけどみんな一緒だという安心感がありました。しかし審査を精一杯やっていく中でどうしても稽古の時から出来なかった逆立ち歩きが思うように出来なかったのが心残りでした。でも審査が終わった今、出来なかったで終わらせたくないので出来るまで練習し続けています。
昇段審査を終え、これから先自分には何が出来るのだろうか?やるべきことは何だろうか?と考えることが多くなりました。私自身指導員でもありますが道場生の保護者でもあるので、両方の視点から見て厳しくも楽しい稽古が出来る環境づくりを目指したいなと考えました。
最後に、私の事を今までもこれからも支えてくださる皆様に感謝し、その感謝を形に変えて恩返ししていこうと思います。そして弐段となるわたくしですが帯に恥じぬよう、これからも日々精進していく所存でありますので、今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。
押忍