

この度、弐段昇段の機会をいただきましたこと、誠にありがとうございます。
今回の受審にあたり、ご許可とご指導を賜りました森先生をはじめ、先生方、先輩方、道場生の皆様、そして日頃より支部を支えてくださる関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
初段を受審してから、ちょうど五年。節目となるこのタイミングで弐段受審の機会をいただけたことを、大変光栄に感じております。

初段受審当時の私は会社員として働いており、仕事に追われる日々のなかで、稽古も週に一回ほどのペースで細く続けることが精一杯でした。それでも空手を手放さずにいられたのは、稽古できる環境があり、支えてくださる先生方や仲間そして、家族の存在があったからに他なりません。

転機となったのは、2023年2月末のことです。前職の状況が傾き、次の道を模索していた折、森先生から職員として働くお話をいただき、支部に携わらせていただくことになりました。
以前にもわずかな期間、指導員として関わった時期はありましたが、いざ本格的に指導に立つと、思うようにいかないことの連続でした。伝え方ひとつ、稽古の組み立てひとつで、道場の空気も、道場生の受け取り方も大きく変わります。自分の未熟さを痛感する場面も多々ありました。
それでも、森先生をはじめ他の指導員の先生方に学ばせていただきながら、少しずつ指導の感覚を掴み、道場生と向き合う覚悟も育ってきたように思います。

また、指導員としての歩みを進めるにあたり、娘が選手として活動していたことも大きな励みとなりました。父親として、そして指導員として、言葉だけでなく行動で示せる存在でありたい。そう考えるようになり、私自身も壮年部の組手・型の試合に挑戦し続けています。挑戦は簡単ではありませんが、だからこそ稽古の一日一日が、以前よりも濃く、意味のあるものになりました。

そのような中で昇段のお話をいただき、弐段に向けて稽古を積み重ねてまいりました。しかし実際の審査を通して、柔軟性、基礎体力、そして土台となる基本の精度など、まだまだ自分に足りない部分が多いことを、改めて突きつけられる結果となりました。
一方で、審査当日は佐藤指導員、貫補佐指導員も同時受審であり、心強さと同時に、自然と気が引き締まる思いがありました。最後までやり切れたことは、私にとって大きな経験であり、今後の糧になると感じています。

黒帯は「ゴール」ではなく「始まり」だと、初段の時に強く実感しました。そして今回の弐段受審を経て、その思いはさらに深まりました。
これからも空手を続けていく上で、弱い自分から目を逸らさず、常に向き合い続け、自分に負けない強さを身につけられるよう稽古を重ねてまいります。
また指導員としては、道場生にとって「分かりやすい」ことを大切にしつつ、必要な場面では厳しさを持ち、そして稽古が「楽しい」と思える時間になるよう、日々創意工夫しながら精進いたします。
先生方、先輩方から受けてきたご恩を、今度は私自身の行動と指導で返していけるよう、支部の一員として微力ながら貢献してまいります。
改めまして、この度の昇段に際し、ご指導・ご支援をいただきましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。









