昇段レポート 諦めずに継続 小山秀勇 2023年9月取得 2024/02/14

S__127295512この度は昇段審査を受審する機会を与えて頂き森支部長をはじめ下拂先生、三浦先生、並びに諸先輩方には心より感謝申し上げます。
 
 私が空手の世界に足を踏み入れたのは大学一年生の頃。代田道場のすぐ近くに大学の伝統派の空手道部でした。二年生で黒帯もとりましたが、様々な事情から大学を退学して、飲食店に勤務することになりました。

子供の頃から夢である空手に未練がありましたが、当時の勤務時間は夜であった為、昼間に空手ができる道場をさがして辿りついたのが極真会館でした。当時の本部直轄浅草道場の扉を叩いたのが最初です。
しかし、当時の私は心の弱さを前面に出し少しでも辛いことがあれば挫折と逃避の繰り返しでした。勤務地を何度も変えたり、道場も数多く渡り歩いて参りました。何度も大会に出場して入賞もしてきましたが、空手を志している者として、やはり大きい存在であり理想の空手とは極真会館でありました。

「極真会館の黒帯を締め空手がやりたい」二十歳の時、入門した際に夢見たことですが挫折して何度も諦めてしまった自分にとって極真のハードルはとても高いものでした。というより、何度も入会と退会を繰り返していたので遠距離の道場しかないと思っていたのも事実です。
しかしそれは私の決意が足りなかっただけの話なんです。

そして無駄な時間だけが過ぎていきました。そんなときに、とある方からしもまち支部のお話がありました。47歳になっていた私は何かの御縁だと思い、すぐに連絡させていただきました。

 

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経験者とはいえ体験のとき準備運動の段階で疲れてしまい、立っているのもやっと。とはいえ森先生の一流クラスの技に心底感動したのを忘れません。

そして一つの転機となったのは入門して二か月後のしもまちカップでのこと。初戦を敗退してしまった事が私にとって本当に悔しい内容となってしまいました。そこから本気で取り組む様になりました。

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稽古は今までのどの道場よりもキツイ内容でした。それでも続けてこれたのは諸先輩方をはじめ、一緒に稽古してきた壮年部の方々の熱意に支えてこられてきたからです。60を超えてもガンガン叩きふせる浅井先生や仕事や家庭を両立しながら休まず稽古を続けている壮年部をみていると強い弱いでなく、「やるか、やらないか」という姿勢を教わりました。そして、審査を迎えた当日も厳しい内容に深い反省もありました。

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ここまでくるのに約30年かかりました。大山総裁の仰せになられた「武の道に於いては千日を初心とし万日の稽古をもって極とす」 万日近い年数をかけてやっと初心を学べたのではないかと思ってます。 
ここまで多くの方々に支えられ受けてきた御恩を後輩にも残していける様に精進していきます。

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最後にこうして続けてこれたのも御縁をいただいた城北支部の山下悠毅先生に心より感謝申し上げます。 押忍

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