
この度、森先生より昇段の機会を頂戴し、自分にはまだ早いのではないかという思いもありましたが、ありがたく挑戦させていただきました。


私が空手と出会ったのは高校時代のことです。他流派の道場に通い、2年間の稽古を経て二級を取得しました。
出身は千葉県八日市場という町です。海が近く、少し荒っぽい気風のある土地柄で、腕力の強い生徒が日常を支配するような環境でした。私自身も、時には理由もなく殴られるようなことがありました。
道場に通い始めて半年ほど経ったある日、また殴られそうになった瞬間、とっさに一歩下がって前蹴りを出すと、すべての蹴りが相手に当たり、相手のパンチはまるでスローモーションのように見え、一度も当たりませんでした。その瞬間、これまで味わってきた痛みがすっと消え、空手には人生を変える力があると実感しました。そして、これを一生続けていこうと心に決めました。
いじめられ、辛かった日々も空手によって変えることができました。


その後、仕事が落ち着かず空手からは離れてしまいましたが、30代半ばを過ぎた頃に、今の焼き鳥屋を始めることができました。再び空手を始めようと近くの伝統派の道場への入門を考えましたが、仕事の都合で時間が合わず、代わりに「山木ジム」というキックボクシングのジムに通い始めました。さらに、知人の元日本チャンピオンがボクシングジムを開いたことをきっかけに、そちらにも通うようになりました。
そんな中、ある日、下北沢代田道場の方々が私の店に飲みにいらしたことをきっかけに、極真空手の道場に入門しました。これもひとえに、森先生をはじめ、指導員の先生方や諸先輩方の温かいご指導のおかげと、深く感謝しております。

空手を再開して良かったことの一つは、「決めたことはすぐに実行する」ようになったことです。今では毎週日曜日に1週間の計画を立て、毎晩寝る前に翌日の予定を手帳に書き込んでいます。「小さなことの積み重ねこそが、とんでもない場所へと到達する唯一の道」であると信じています。

空手を続ける中で、常に心がけていることが二つあります。
一つは、「誰かより強くなりたいのなら、その人の2倍稽古すれば、必ずその人より強くなれる」ということ。
もう一つは、「武道は稽古を続ければ、昨日の自分よりも明日の自分は必ず強くなれる」ということです。

私は今年で75歳になりますが、あと10年は空手を続けるつもりです。思うように体が動かず、型もなかなか覚えられませんが、今の自分にできることを精一杯やっていきます。
森先生、そして道場の皆さま、今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。








