昇段レポート 『息子と歩む極真空手への道』 木村雅昭 2021/02/01

はじめに、これまでご指導いただき、このたび昇段をお許しくださいました森善十朗支部長、いつもお世話くださっている吉田隼人指導員、下拂千佐指導員、ともに稽古をしていただいている先輩方,道場生の皆様に心より御礼申し上げます。

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息子とともに、下北沢道場に入門してから、はや14年になりました。道場の近くに引っ越してきて、毎朝、世田谷代田駅で「極真カラテ稽古生募集」という大きな看板を見るたびに、20代に憧れた極真空手を試してみたいという気持ちが次第に高まり、当時、小学2年生だった息子が空手を習いたいと言い出したことを機に、47才の時に入門しました。

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息子が中学、高校と上がるにつれ、いつの間にか、空手も教える側から教えられる側になり、そろそろ私の役割も終えたかなという気持ちが強くなり、昇級審査も受けない期間が続きました。
市村先生が体調を崩され、亡くなられる数か月前、先生から、折角、これまで続けてきたのだから、昇級(2級)審査を受けるよう勧められ、2017年2月に数年ぶりに受審しました。残念ながら、その昇級審査の日が、市村先生が道着の袖に手を通された最後の日となってしまいました。

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2017年8月から、森支部長が東京城西支部下北沢道場の責任者として着任され、東京城西支部の皆さんも下北沢道場の稽古に参加されるようになりました。息子と同年代の若者や女性道場生とも一緒に汗を流すことができ、それまでとは違った活気と刺激をいただきました。

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また、東京城西支部の各道場のブログを通じて、幼い子供たちが稽古に励み、昇級審査や試合の緊張感に負けず、それらに、果敢に挑戦している姿を見て、大いに刺激を受けました。

 

振り返りますと、この10余年、何とか空手を続けたおかげで、世間では老いを感じる50代においても気力、体力の低下を感じることがなかったように思います。むしろ、空手の稽古で自分をいじめることが、“痛気持ちいい”を楽しむ人生のストレッチのようなものとなり、空手はもとよりいろいろな面で、まだまだ自分に物足りなさを感じ、目標を持って、なお変化できるという気持ちを持つことができました。これからは、今まで以上に、年齢や環境で、自分の行動を抑えることなく、常に前向きに、「挑戦する気持ち」を失わないようにしたいと考えています。

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森支部長の下、新たに発足した東京城西下北沢・町田支部の最初の昇段審査で昇段の拝命にあずかったことを光栄に思い、今後、一層稽古に励む所存です。

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最後に、息子ともども、空手のほどきをいただき、“with空手”に導いてくださった故市村直樹先生に感謝申し上げます。