< 行事予定 >
*12月22日(日) 千葉県少年部団体戦(柏市中央体育館)
* 1月12日(日) 合同初稽古(清水公園体育館)
※ ↑ 上記行事は予定変更・中止になる場合もあります。
※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。
< 冬季休館のお知らせ >
*せんげん台道場 12月28日(土)~1月7日(火)まで
*愛宕道場 12月28日(土)~1月3日(金)まで
*流山道場 12月26日(木)~1月5日(日)まで
*我孫子道場 12月26日(木)~1月4日(土)まで
*おおたかの森 12月28日(土)~1月9日(木)まで
*松伏道場 12月30日(月)~1月9日(木)まで
< 高圧的なのか >
8月、某有名大学で法律関係を教えている先生とZOOMでの会談の依頼があった。
内容はイジメやパワハラなどで1時間半近く話した。その先生は柔道を教えていて今では全く高圧的
な指導はしていないとの事。話を進めて行く中で私は武道の先生としては少し威厳と言うか怖さを
残した方が良いのではと思っていたので正直面喰った。
その先生は『指導者の中には独裁者と成って(勘違いする人)指導している者がいる』と仰った。
私も自分ではそう思ってなくても周りがそう感じたらパワハラとか高圧的になるかもしれないと
思った。
以前、少年部の子に先生は恐いと言われた。自分では優しい先生のつもりだったが今の子には恐い
らしい。父兄の方ともよく話すので逆に色々問題も抱えてしまう(笑)
昔は竹刀を持ったりしていた。特に竹刀で叩くわけではないが某師範が持って指導していて武道の
指導者のイメージがあったからだ。そのうち杖代わりに持つ日もやって来るかもしれない(笑)
先日スパーリングで頑張っている子がいて側で『ここでしっかりパンチを打つんだ』と言ったら
その子は私に向かって『うるさい!』って大きな声で言った。私は一旦スパーリングを止めて注意
した。窓の外でその子の母親が見ていたので稽古時間の後で母親とその子を控え室に来てもらい、
その子に諭す様に話しをした。子供だけ連れて話すと母親に不信感を抱かす事に繋がると思ったの
で一緒に話した。優しく私が話し出すとその子が突然過呼吸の様になったのでリズムを整えて私の
手を丸くして口に当て、直ぐに対処した。
落ち着くとその子は『先生、僕(その子の名前を言った)は怒られたことがないから怒らないで』
と泣きながら母親の前で訴えてきた。確かにその子は母親に可愛がられていた。
その時私は『俺は古い人間なのか』と思った。考えてみれば私が学生の頃、部活をしていた先輩達
に『可愛がり』が普通だった。自分達が先輩になると同じ様な事が後輩に向けて行われて来た。
その中で上下関係を学んだ。他にはあまり先生から褒められた記憶がない。親からもそうだ。
今ならそんな状況になれば直ぐに問題になる。現代では、後輩が先輩を呼び捨てにしたり使ったり
すると言う。昭和を育った人間としては驚く事ばかりだがそれが時代だ。
我々の前の親父の時代はもっと酷かったみたいだし、その頃の人間から見れば我々の時代も甘かっ
たと思うだろう。習い事も今では沢山あるので親もその子に合ったものを探すだろうし、今の子は
習い事も沢山している。むしろ空手だけと言う子の方が少ないと思う。
父兄の方と話していてもツボが違うし考え方も変な意味ではなく日本人と言うよりも外国人の考え
方に成って来ている気がする。
これもグローバル、或いはダイバーシティなのか。考えさせられる会談と成った。
< 号令に合わせる >
号令に合わせる、例えば基本稽古で先生が号令を掛ける時、先生の号令と同時に突きなどを出すと
周りに合わせるよう注意をされる事がある。号令の後に突きなどを出す。今ではあまり行う機会が
なくなって来た約束組手。こちらも号令の下、1、2、3、と相手と呼吸を合わせて行う事が約束
されている。しかし中には上手く人と呼吸を合わす事の出来ない人もいる。
その人は先生などに注意されて一生懸命直そうとする。先手で先に上段突きを出そうとする時、
相手の呼吸と合わせる事が出来ずに、下手をすると相手の顔に突きが当たってしまう。
当然注意されるし相手に嫌な顔をされてしまう事もある。
しかしある先生はこれは本来注意されるべきではなく、むしろ褒めてあげるべきだと仰った。
実践と考えたら呼吸を合わせて行うと言う事はありえないからだ。呼吸を合わせて行う事は相手の
攻撃が『来た』になり殴られてしまう確率が高くなる。受け側の人は『来る』の感覚で素早く対処
をしなければならない。これが呼吸を読む事に繋がる。
号令に合わせて行うのは初心者を型に嵌めて形作りをする行為だと思う。しかも全員に一つの号令
の下、行う事によって統制がとれる。つまり軍隊式の名残りで一人の指導者ならやりやすい。
ある程度、空手が分かって来たらこれは黒帯から白帯まで一緒に一つの号令の下、やってるので
基本の動きとしてやっているんだと認識した方がいいのではないかと思う。
大体、黄帯位に成ったら今度は一人稽古などで『来る』のイメージで動いたり或いは色んな人と
手合わせして貰い行う事が大切だと思います。皆、タイミングやリズム、力みなどまちまちなので
色んな人とやったり、やはり先程言った一人稽古でイメージをして行うといいと思います。
その他に号令を掛ける人が『イ~チ、ニ~イ、サ~ン、』と号令すると動く人のスピードやリズム
に影響するので『イチ、ニ、サン、』と大きく、短く号令を心掛ける事も大切です。
ついでにもう一つ付け加えると、約束組手などで攻撃側の人が相手の顔に寸止めするとき、寸止め
にもかかわらず顔の横に突きを打つ人が多い。しかしこれなら避ける事をしなくても当たらないの
で相手の顔の前で止める動作をした方が良いです。
皆さんも号令について考えてみてはいかがでしょうか。