下総ファミリー126号 2023/05/27

< 行事予定 >

*6月17日(土)・18日(日)  全日本体重別空手道選手権大会(大阪府立体育館)

*7月  2日(日)  千葉下総支部交流試合(野田市総合公園体育館)

*7月22日(土)  東日本空手道選手権大会(墨田区総合体育館)

*7月29日(土)  茨城県空手道選手権大会 JOSO カップ(茨城県武道館)

 ↑ 上記行事は予定変更・中止になる場合もあります。

※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。

< 苦しい怖いからこそステップアップできる >

『強いって限界が無い。だから答えが分からないから楽しい』

これは、先日スポーツ✖ヒューマン(NHK)で那須川天心選手が発言したもの。

キックボクシングからボクシングに転向し、似て非なるものにチャレンジした人物。

デビュー戦までの行動や舞台裏に密着したドキュメンタリー映像の中での言葉。

私も会場に行ったがデビューの選手がポスターやパンフレットの真ん中に一人だけ大きく

クローズアップされていて、その試合にはタイトルマッチが二つ、王座決定戦、挑戦者決定戦も

含まれていた。

期待の大きさが分かる。ジムとしても世界に売り出して行くので負けてもらっては困る。

しかも相手も上位ランカーで格上。しかしながら天心選手は期待に応えて見事に勝利を飾った。

ベースボールでもWBCの決勝戦で(3月22日)九回に登板した大谷選手も先頭バッターに

フォアボールを与え、マイナス思考になった人はこの後、ベッツとトラウトそして

ゴールドシュミットと続くのでもう負けたなと思った事でしょう。

しかし結果は皆さん知っての通りです。大谷選手はそんな痺れる場面だが緊張に負けず抑えて

優勝しました。私達も痺れましたが大谷選手は前からこの場面(近い場面)を想像していたのでは

ないでしょうか。彼は緊張の中にも楽しんでいる部分があったかも知れません。

天心選手も同じではないでしょうか。普通は逃げたくなります。

窮鼠猫を嚙むじゃないですけど開き直って戦うしかないのでは?そうでないとあんな強気な勝負

はなかなかできないと思います。

しかし考えてみると、天心選手の相手の与那覇選手も大谷選手の最後のバッターになった

トラウト選手も同じ情況。与那覇選手は鳴り物入り天心選手に対して前に出て、どんどんパンチを

打ってくる。トラウト選手はバットを強振してくる。攻めの姿勢を崩さないプライドを懸けた男の

戦いがそこにはある。だから観ている人の心を捉えて魅了する。しかしそこには勝敗が発生する。

勝てば称賛される。負けても一所懸命に戦った者に対してもリスペクトが生まれる。

オリンピックや空手の世界大会も然り。しかし勝者が名を刻む事になる。

どんな好きなスポーツでも、やってみると沢山逃げたくなる場面に遭遇する。しかし一つ一つ

小さな怖い場面を乗り越えて行くと心も少しずつ強くなって行く。つまり何かに向けての下準備

をして行く事になる。

そこを乗り越える事が出来た者が本当の勝者になって行くのではないでしょうか。空手で言えば

叩かれる、蹴られるので痛い。ではどうすればいいのか。痛いからやめて(逃げて)行くのか、

それとも避ける、躱す(同じか)、カットして強い攻撃を相手に行えばいいのか、そこにも少し

勇気がいるのかもしれない。

自分より強い、大きい相手とスパーリングをする時でもやだなと思う時もある。道場を休めば

そんな場面に遭う事もない。しかしとにかく道場に行って恐い体験をしても頑張れば経験値も増え

少しずつ強くなって行くのではないかと思います。

何事も続けて行けば自分では分からなくても周りの人から『良くなったね』『強くなったね』と

言われる事になって行くのではないでしょうか。

人間として苦しい、怖いからこそステップアップする事が出来るのだと思います。

< ゴミの話し >

私が子供の頃、街や川はゴミ捨て場の様になっていたと記憶している。

車の中からタバコやその灰、他に当時はコンビニは無かったのですが家から持ってきたゴミや

履いていた靴などを窓から普通に投げ捨てる人がいた。結構、家の外はゴミ箱の様に思っていた

人が多くいたと思う。

その頃は水俣病や四日市喘息などの公害問題が直面していて、空も海も汚れていた。街には工場の

煙突も沢山見られ工場や家からも直接汚水などが流されていたのではないかと思う。(処理されて

いたかもしれないが汚かった)他にはそこら辺に痰が吐き散らかされており(空気がわるかった)

駅のホームには痰壺と呼ばれる物まであった。

電車の中やバスの中もタバコの吸殻やごみが普通に捨ててあった記憶がある。チューイングガムも

銀紙に包まずにその辺に吐き捨てるため靴にくっ付き嫌な思いをよくしていた。

犬の糞もそこら中にあった。水洗トイレもあったが俗に言うボットン便所が多く、汲み取り(バキ

ュームカー)が来ると発生したガスを燃やしながら行うので耐えられない位臭かった。畑の側には

肥溜めもあり、それを肥料として撒くので畑の側を通るのが嫌だった。ハエも凄く飛んでいた。

しかし何時頃からなのか街が綺麗になっていて(大都会東京だけは最初のオリンピック前頃から

綺麗になったと言われる)街にはゴミが大分無くなっていて、海外の人達も日本は綺麗な所と言う

イメージに変わって行った。

しかし、ここ数年で又、街が段々汚くなっていると思う様になって来た。

道路の脇にはペットボトルやゴミの入ったコンビニ袋などが目に付く様になった。その背景には

ゴミ箱が少なくなった事もあるのではないかと思う。1995年、地下鉄サリン事件が起こりそれ以降

極端にゴミ箱が減ったと思う。東京メトロの全駅のゴミ箱は2021年から2022年に全て撤去された

との事。しかし電車やホームで物を食べている人を見かける事があるが持ち帰っているのだろう

か?コンビニで何かを買って捨てているのだろうか?コンビニのゴミ箱も外に口の大きい物が

あったが今では店の中にあり口も小さくなっている。

人は極力ゴミは持ち帰りたくない(持ち歩きたくない)ので、何処かに捨てるのであろう。

喫煙者が減って来たのでタバコの吸殻は余り見かけなくなったがその代わりコロナの影響でマスク

が捨ててあったりする。久しぶりに仕事で新宿に行った時、余りにも臭いが強く、ゴミの多さに

驚いた。これはモラルの問題か。テレビで芸能人が何人かで渋谷の街でゴミを拾い集めると言う

事をやっていた。ゴミを拾ったはずなのに戻ると拾う前と同じ位、ゴミが又捨ててあった。

外人の(強そうな)ボディーガードを付けて掃除をしていた。それだけ渋谷の街は危険になったと

言う事だろう。学校でも指導はしていると思うし、家でも言われていると思う。しかし捨てる行為

事態は楽なので我々指導者も礼儀だけではなく、その辺も指導強化をしなければならないと思う。

過去に会場でも問題になりました。そうしないと日本は昔の様に外はゴミ箱になってしまう。

そう危惧します。何年か前まで合宿が行われていて夏は海での稽古が中心でした。朝早く海岸に

行き、花火や食べ物、飲み物の残骸などを稽古前に皆で拾って一箇所に集めて、清々しい気持ちで

いたら係の人に、ここにゴミを集めないで下さいと言われた。良い事をしたつもりだったが、

そこにゴミがあると他の人もそこにゴミを捨ててしまって片付けるのが大変になるとの事。

家の前にジュースの缶などがあって頭にきて放っておくと又、増えていたりする。

これは人間の心理。納得した。

一人一人の心がけが大切なんだと感じました。皆さん、日本を綺麗にたもちましょう。