< 行事予定 >
*5月23日(日) 千葉県少年大会(柏市中央体育館)
*5月30日(日) 昇級審査(清水公園体育館)
*6月13日(日) 下総支部交流試合(清水公園体育館)
※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。
< 突くと打つについて考えてみよう >
ワールド空手の中で瀬戸口会長の連載が始まりました。その中で打つと突くの違いの説明が
出ていました。動物を見ていると打つはあっても突くはない。四足歩行と二足歩行の違いと
思われますが、子供や普通の女性の方も打つ動作の方が多いのではと思います。
しかし長年指導をしていると4、5歳の子が入会し動きを見ていると中々見事な突き方を
する子もいます。ひょっとしたら親と遊びで覚えたり、テレビなどを見たりして何となく出来た
と言う子もいるのかもしれません。人間には知恵があるので突く形のメリットを理解して後天的に
備わる事も出来ます。空手で言う突く行為は、抜き手やパンチの類で打つ行為は裏拳、手刀、鉄槌
などを言います。会長が仰る通り裏拳でも肩を支点に動かすと肘の動きを定義として考えると
突きになりますが、実際には打つと言う形になりますね。
肘の関与の違いですが、他の言い方をすると突くと言う行為は突こうとする部位が目標(当たる
所)方向に早めに長く見る様な形になり、打つと言う行為は打とうとする部位が目標に当たる時
見る様な形になります。
鉤突きや下突きも突く行為になりますが、フックやアッパー(空手ではボディーアッパー)として
空手に入って来た時、横文字を使うのは如何なものかと言う事で鉤突き、下突きとその形から
その名が付いたそうです。
鉤突きは邪魔な相手の腕を避けて打てるし(便宜上、世間的に打つとします)下突きは相手に
カットされても肘の関係上(肘の曲がりが上を向く)中に入っていく利点もあります。
アッパーに関してはもともと孤拳(鶴頭)がありましたが威力に勝るものとして認識されて
います。
鉤突きも下突きもフックやアッパーと少し違う形で取り入れられましたのでフック、
アッパーを打てと言うと流れがあって、鉤突き下突きと言うと止めて行うと言う事にもなったり
します。
今では外国人選手の影響で彼らはボクシングや他の格闘技をやったりしていますので鉤突きや
下突きと言うよりも、フック、ボディーアッパーの様に打つ選手をよく見かけます。
皆さんも会長の連載を見て強い突きを身に付けましょう。
PS.殴るは突く?打つ?どっちなんだ~!(答えは肘の使い方次第です☺)
< インパクト >
皆さんは手技、足技でインパクトを意識していますか?
インパクトを意識すると動きが止まってしまいます。筋肉も大きく関与し結果として威力化には
繋がりにくくなります。相手が動いているのに止めると言う行為はリスクもあります。
技は直線的に動いていますのでインパクトで止めずに(力まずに)そこを超えていく。実際には
無意識にインパクトで力は入ります。放たれた動きは(手や足)体から離れないので戻しますが、
反作用の動きを利用して跳ね返すか円を描く様に戻します。マイク・タイソンの放ったパンチは
アッパーやフックが空振りしても突き抜けて返ってきて連続動作として繰り放たれる。
なので『ここで』(インパクト)と言うものをつくらない方が威力化に繋がります。インパクトを
意識すると急ブレーキをかけることになり、そこから又、動かすと動きが悪くなります。
相手が4ビート、8ビートの動きならまだしも16ビートの今の若い子たちの動きに対して
インパクトを意識するともうそこには彼らはいなく逆に攻撃の的になったりします。
如何に色んな動きを止めずに流れる様に動くかが大事になります。
振り打ちや、後(掛け)廻し蹴りなどは相手の腕などに当たり、打つと同じ状態になり先が
走って威力化に繋がる事もありますが、その上力まず動きながら最短距離で予備動作も少なく
しかも相手の呼吸を読んで動く事が出来れば脅威となります。
試し割りで板を重ねて手刀や正拳で割る時に一番上の板だけ意識するとインパクトを迎えた後、
力が下に伝わらなくなります。
例えば5枚なら5枚分の厚さを意識して行うとインパクトの意識が薄れ下に力が伝わりやすく
なります。上から見ると1枚も5枚も同じに見えるのでついつい一番上の板の情報(5枚だと
分かっているはずなのに)が目から入り下の4枚を忘れてしまったりします。
相手の腹に突きを入れる時も板1枚分なのか5枚分なのか意識をして突いてみると威力の違いを
改めて感じるのではないでしょうか。
色々試してみてください。くれぐれも怪我をしない様に注意して行って下さい。