< 行事予定 >
*6月6日(土)・7日(日) 全日本ウェイト制大会(大阪府立体育館)
*6月28日(日) 支部交流試合(清水公園体育館)
*7月20日(祝) 全関東大会(墨田区総合体育館)
*7月24日(金)~26日(日) 夏合宿(九十九里海岸)
※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。
< 夏合宿 >
7月24日(金)~26日(日)九十九里海岸にて、二泊三日の支部夏合宿が行なわれます。
合宿の目的や行為は幾つか有りますが、一つは暑い時はもっと暑い所で普段出来ないような稽古をする。
一つは普段あまり交流の無い他の道場生との親睦が出来る。一つは普段中々学ぶ事の出来ない他の
道場の先生から学ぶ事が出来る。その他にも普段学んだり出来ない様な事や再認識の場となります。
皆さん押忍の精神はご存知ですよね!感謝・尊敬・忍耐の三つとされます。
暑い中で稽古をするとクーラーや建物等の有難みが分かり(感謝)色々な先生、先輩、年配の方の話を
聞いて感動したり(尊敬)食事当番や掃除、小学生又は下の子の面倒を見たり(忍耐?)こういった些細な
事から普段気が付かない事や押忍のちょっとした精神も学べたりして色々な人の有難みや分からなかった
事を知ったりします。人間は嫌な事をすればするほど心が強くなり向上します。
合宿は嫌な所ではなく人間形成の場でありむしろ喜ばしい学びの場です。
だから合宿が終わった後、充実感が漲るのです。今からでも計画して合宿に参加しましょう!!
< 謙譲の美徳 >
皆さんは佐藤一斎をご存知でしょうか!?もの凄い人なのに知らない人が多いのです。
例えば佐久間象山、勝海舟、坂本龍馬、吉田松陰、小林虎三郎、高杉晋作、久坂玄瑞、木戸孝充、
伊藤博文、山県有朋、西郷隆盛、渋沢栄一etc・・・ この人達の名前は聞いた事がありますよね?
明治の新政府高官など殆どの人は佐藤一斎の直弟子か孫弟子あるいは影響を受けた人達です。
もっと簡単に言うと、坂本龍馬と榎本武揚の先生は勝海舟。久坂玄瑞と高杉晋作の先生は吉田松陰。
その勝海舟と吉田松陰の先生は佐久間象山。佐久間象山や渡辺崋山、横井小楠の先生が佐藤一斎です。
佐藤一斎は『言志四録』(げんししろく)と言う四冊からなる書物に色々な事を書き残しています。
詳しくは割愛しますが調べてみては如何でしょうか?その内の一つに、
『利を人に譲りて害を己れに受くるは是れ譲なり。
(りをひとにゆずりてがいをおのれにうくるはこれじょうなり)
美を人に推して醜を己れに取るは是れ謙なり。
(びをひとにおしてしゅうをおのれにとるはこれけんなり)
謙の反を驕と為し譲の反を争と為す。
(けんのはんをきょうとなしじょうのはんをそうとなす)
驕争は是れ身を亡ぼすの始なり。
(きょうそうはこれみをほろぼすのはじめなり)
戒めざる可けんや。
(いましめざるべけんや)』があります。 ※ 美は良い事 醜は悪い事
ある道場生が道場訓に書いてある謙譲の美徳とは何ですか?何となく分かる様な分からない様な?
と聞いてきました。皆さんは上手に説明出来ますか?この生徒が言った分かる様な分からない様なと
いうのは“へりくだってゆずる!? = 弱腰???”あまり良い印象でない様でした。
そこに美徳? = 立派で美しい?クエスチョンマークのオンパレード。こんな感じでした。
佐藤一斎によると『利を他に譲って害を自分で引き受けるのが譲、良い事を人に悪い事を自分で
とるのが謙、謙の反対で良い事を自分でとり悪い事を人に押し付けるのを驕といい譲の反対で
利を自分がとり害を人に与えるのが争である。この驕と争は我が身を亡ぼす始めになる。
戒めとしなければならないと』
謙譲の美徳は他人に利を与え自分が害をとる(それはいかにも愚かに見える)与える名利で
害を受けても見えない人徳という利は必ず得られるもの。卑近な話ですが例えば自分の功績を
友人や部下等に譲れば己の利を失った事になるが実は友人や部下は心服し感謝し発憤の資
ともなる。いずれは自分の功績にも結びついてくる。それが美しく人に優しい。
『驕と争は身を亡ぼす(誌耄録抄31)』
“譲利於人、受害身己、是譲也。推美於人、取醜於己、是謙也。
謙之反為驕、譲之反為争。驕争是亡身之始也。可不戒乎。”