下総ファミリー133号 2024/07/18

< 行事予定 >

*7月27日(土)  東日本大会(墨田区総合体育館)

*8月  4日(日)  昇級審査(清水公園体育館)

*8月  4日(日)  茨城県大会 JOSOカップ(茨城県武道館)

*8月24日(土)  全日本型試合・セミコン全国交流大会(京都府立体育館)

※ ↑ 上記行事は予定変更・中止になる場合もあります。

 ↑ 上記行事中は各道場各道場休館になります。

< 夏季休館のお知らせ >

*せんげん台道場   8月10日(土)~16日(金)まで

*愛宕道場      8月13日(火)~19日(月)まで

*流山道場      8月12日(月)~18日(日)まで

*我孫子道場     8月13日(火)~17日(土)まで

*おおたかの森道場  8月13日(火)~17日(土)まで

*松伏道場      8月19日(月)~22日(木)まで

< 外国人に聞かれた事 >

先日、ある取材の中で『守破離をどう思いますか』と聞かれた。

取材だったため言葉自体は知っていたが一瞬どう答えようかと考えてしまった。昔、能(能楽)の

本を読んだ時、世阿弥が父(観阿弥)の偉業を受け継いで磨き上げたと言う内容の本を読み、

その教えについて守破離の話があったと記憶しております。師から弟子への修業における過程を

示した言葉で守、破、離で分けられています。

空手と言うよりは芸事に関する事全てに言えるものだと思います。

10年以上前、自転車に乗って突然道場に入って来て見学をしたいと言う外国人の方が私に

『チンクチ』と『ガマク』、『ムチミ』について教えて欲しいと言った。多分、その時これは

沖縄空手の身体操作を現したものだと答えたと思う。

例えばガマクは三戦立ちの腰の使い方などがある。骨盤を少し丸く落とした状態にする事によって

安定させる。それを意識する事で基本の動きも変わってくる。

チンクチは突きだったり、ムチミは受けだったり色んなバリエーションで使える。直接我々の空手

に関係してない様にも思えますが少し位は知っておいた方がいいと思います。

外国人の方は思わぬ事を聞いて来るのでその質問に答えられないと『ならいいです』等と言ったり

この人は知らないのかと思ったりするかもしれない。技術的な質問なら経験値があるので話せても

少し外れたものには勉強も必要になるかも知れません。

外国人の方は空手など一生懸命に学ぼうと日本に来たりしている。我々も海外に何かを学ぼうと

して行く時は同じだと思う。

常に行っている稽古にも疑問をもって行うと違う形で空手が見えて来るのかも知れません。

< 逆もまた然り >

家で寛いでいたらBGM的に点けていたTVから太陽と北風の話が聞こえてきたのでそちらに目を

向けた。内容は殆どの人が知っている様に、或る人が着ている上着を太陽と北風のどちらが先に

脱がすことが出来るかと言う話しで北風は強引に強風を吹いて脱がそうとするがその人はより

屈んで飛ばされない様にする。しかし太陽がポカポカと照らすとその人は上着を脱いだ。

つまり北風の様に何でも強引に行うのではなく太陽の様に工夫をして、目的を達成させなければ

ならないと言う教訓を含む諺だが逆に考えると上着を着ている人の上着をどちらが脱がさずに

いられるかと言う事になれば結果は逆になるし、この話しの意味も変わってくる。

色んな話しも逆に繋がるものも沢山ある。

例えば、『善は急げと急がば回れ』『一石二鳥と二兎を追う者は一兎をも得ず』『危ない橋を渡る

と石橋を叩いて渡る』『噓つきは泥棒の始まりと噓も方便』『蛙の子は蛙と鳶が鷹を生む』

少し意味が違ったりするが、逆もありと言う事か(笑)。

この様に考えると物事を逆の視点で見ると見えなかった所に気付くのではないか。逆算思考と言う

考え方がある。先にゴールや目標を決めてから考える。つまり逆から計画などをして行う方法。

先程の話しとは少し違うが逆に考えると言う所では似ている。あるいは主観を客観して見るのも

いいかもしれない。前に川端康成の『雪国』の話しをしました。

書き出しで『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』とありますが、その時あなたは何処で

見ていますか?それは汽車の中ですか?それともトンネル出口を上から俯瞰していますか?と

言った内容で話したと思います。こちらは逆ではないかもしれませんが視点として考えると、

それに近いものがあると思います。

皆さんも一度その様に考えて見たら今まで見えなかった事や気付きがあるかもしれません。