下総ファミリー107号 2019/10/01

< 行事予定 >

*10月27日(日)  全関東空手道選手権大会(茨城県武道館)

*11月17日(日)  昇級審査(清水公園体育館)

*11月22日(金)・23日(土)・24日(日)  (武蔵野の森 総合スポーツプラザ)

第12回全世界空手道選手権大会・世界女子空手道選手権大会・ワールドエリート空手道選手権大会

※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。

< 人を思いやる心 >

ある道場の少年部の生徒に、下の子の面倒を良く見てくれる子がいる。その他に、何か気付くと

直ぐに動くと言う子だ。そう言う子はやはり下の子に慕われる。先日、本の中で黒柳徹子さんが

インドを訪れコレラに罹って後数日の命しかないと言う少年を見舞った時の話で、黒柳さんが

声を掛けると彼が何かを言っていた。そこで通訳の人に何を言ったのか聞いた所『あなたのお幸

せを祈っています』と祈りを捧げてくれたと教えてくれました。黒柳さんはその言葉に非常に

感銘を受けたと言う。この少年を見て最後まで品格のある生き方を貫く事は出来ると彼の姿を見て

思ったでしょうと括ってあった。私の道場では、茶帯になると順番に基本などを偶に指導させたり

皆の前で質問した事を答えてもらう事をしています。上の立場からの責任感や考えると言う事を

目的に行っています。気付きもあり成長が感じられたりもします。上級者としての自覚が出来て

くると面白いもので、下の子の帯を締め直したり、教えたりする子が出て来て他の茶帯の子たちも

同じ様に面倒を見る様になりました。この様な小さな事から先程の話の様な人を思いやる心が出て

来るのかもしれません。道徳の特別教科も始まりいじめ問題などが深刻化している今、対策として

特別教科になったと思われますが教える側のモラルつまり、論理観や道徳意識も問われるのでは

ないか。教える側の我々もある意味生徒から見られている事を自覚しなければいけない。

空手の試合の中で不十分な礼として試合が始まる前に注意を受ける。本来は当たり前な事なので

注意にする必要はないが出来ない人もいる。自然に人に対する思いとして所作が出来なければなら

ない。

< 人の意見を聞く事も >

夏は終わるが残暑はやはり厳しいですね。稽古生も休みがち。冷房効いてるのに・・・?

愚痴はさておき、空手とはあまり関係のないお話なのですが、何かのヒントとなればと思い

書く事にしました。本の中で面白いと思ったからです。ある出版社で30代の女性スタッフA子さんが

子供を母親に預けて残業をしていた。すると会議室で50代、60代の経営幹部が10人程集まって

編集会議を始めた。『ウチの雑誌が頭打ちなのは、記者の8割が男性だからだ。これからは、

30代、40代の女性をターゲットにした雑誌を作らないと活路は開けない。ではどう言う紙面に

すればいいのか』と大声で議論していたと言う。この時A子さんはこう思ったそうです。

『10人のオジサンたちの時間給や社会保険料などをザッと計算するとこの会議だけで数十万円に

なる。その1割でもいいので支給してくれたら、ママ友4、5人集めて意見を聞くのに遥かにいい

アイデアが出せると思う。ウチの経営者は何故気付かないのだろう』と思ったと言う。

我々の指導も保護者の方から見て、もっとこうすればいいのにと思われている節があるかも

しれない。人の意見に耳を傾ける事も大切だが一個人にだけだとその人の思いが強くなるので

広義的な意見が必要になる。生徒(少年部も含む)が何気なく話している言葉の中にもヒントがあり、

甘い事言ってるなと思っても逆の立場から考えるのも必要なんでしょう。良い道場にするには

当たり前ですが皆が来たいと思える道場にする事なんでしょうから(皆、そろそろ涼しくなるので

稽古に来てくれ~~~)