< 行事予定 >
*5月26日(日) 昇級審査(清水公園体育館)
*6月 1日(土)・ 2日(日) I.K.Oセミコンタクトルール2019全国交流大会(大阪府立体育館)
*6月16日(日) 支部交流試合(清水公園体育館)
*7月14日(日) 東日本大会(墨田区総合体育館)
*7月31日(水)・8月1日(木) 少年部夏合宿(清水公園)※予定
*9月14日(土)・15日(日) 一般部夏合宿(清水公園)※予定
※ ↑ 上記行事は予定変更になる場合もあります。
※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。
< 姿勢 >
この世の中、姿勢の良い人、悪い人がいる。当たり前の事だが何が良くて何が悪いのだろうか。
見た目、体への負担など色々あるが小さい子を見ているとあまり感じないが小学生では確実に
いる。稽古の前に正座をさせ全員が動かなくなるまで座らせるとある程度維持出来る様になる。
姿勢の善し悪しは環境や意識の部分が大きいと思われる。小さい子は自分で中々姿勢良くしよう
とは思わない。身内などがキチンとしていて、自分もあの様に成りたいと思う子がいればかなり
意識が高いと言える。私の身内にも姿勢が良く、立ち居振る舞いが綺麗な人がいる。その人は
学生時代ブラスバンド部でマーチングをしていたという。しかもかなり厳しく歩幅は50cm、
膝を高く上げ、頭は吊られている感じでなど細かい決まりがあったと言う。私の先生もかなり
姿勢が良く、あの先生だからと勝手に特別視していたがその先生は若い頃から自分に厳しく
体に負担を掛けてこられたのでおそらく自分を律して意識を高く持って立ち居振る舞いや、
言動、品格が備わったのでしょう。家庭でも昔は姿勢が悪かったり言葉遣いが悪いと恐い父親に
良く叱られました。最初は叱られるから、しかしだんだんと教育され自覚が現れ、意識されて
コントロールしていきます。私が指導の時、準備体操の屈伸をしている時、殆どの生徒が浅く
やっていました。その時、自分は膝があまりよくなかったのでずーっと浅くやっている自分に
気付き『ハッ』としました。深く曲げ様とすれば出来るのに甘えていた自分がいたのです。もし
本当に出来ない時は事情を説明すればよいのです。基本も移動稽古なども流して行わずにキチンと
説明して行う事によって相手にも伝わる。当たり前の事ですが、意外に自分の姿や行動は見えて
いないのです。自分の姿勢や態度によって尊敬や品格に繋がると思います。座っていて立つ時も
腰を叩きながら『アーッ』と言って立ちたい所を頑張って『スッ』と立つ。先程の先生は老いの
話を嫌います。言葉遣いも『疲れた』『エーッ!』『めんどくさい』などを控えて、姿勢にプラス
してイコール品格となれば素晴らしいと思います。
< 異空間 >
格闘技で有名な選手が、或る先生に指導を受けていた時の事です。身体の中心に、棒先にグローブ
を付けたもので攻撃をするという稽古でそれを避けます。身体の末端の手や顔は速く動けますが、
中心部分は中々動けません。しかしその選手はかなり速く動く事が出来る様になりました。勿論
相手の呼吸を読んで動くと言う事です。殆ど避けれる程になり、その先生がそこで『これから違う
世界をつくります』と言いまるで足でグラウンドの土を均す様に動かし、雰囲気を変え、何か儀式
の様な動きをし、完全に空気を変えました。その雰囲気の中で同じ事を行うと、見事に身体の
ど真ん中に命中。何回やっても当たります。選手は小首を傾けます。先生は『何で当たるか分かる
か』と言われ、選手は当然分かりません。『それはな、先生の術中に嵌まっているんだよ』つまり
先生の作った違う世界に入ってしまったのです。種明かしをした後、先生は独特の雰囲気を消し、
また突くと今度は始めの様に簡単に避けはじめました。結局は先生の言葉にのまれ、コントロール
されていたわけです。2014年のソチオリンピックでフィギュアスケートの浅田真央選手は初日の
ショートプログラムで16位と苦戦しました。後日、オリンピックにのまれたと話していました。
やはりあれだけの選手でもオリンピックと言う魔のステージに呑まれてしまったと言う事でしょ
う。凄いプレッシャーの中での演技ですから。2日目のフリーではファンの声援が聞こえた。
オリンピックではないと思ってやったと言う。ある意味開き直る事が出来たのだろう。実際笑顔も
あり楽しそうな素晴らしいステージとなった。しかも自己最高点で初日の16位から見事6位入賞
にまで上り詰めた。金メダルも狙えた浅田選手でしたがオリンピックではないと思ったと言う所
にも克服するヒントが隠されているかもしれません。異空間は自分のメンタルの弱い部分が作って
いるのかもしれません。