極真黒帯の思い出。川田康照参段。 2021/08/01

オリンピック!
香川支部 筆頭師範代 参段 川田 康照(空手歴19年)
新型コロナウイルスの影響で1年延期され、無観客での開催ということで、間近で
応援することもできませんでしたが、オリンピックが開催されました。
私たちが日々稽古に励んでいる「空手」が競技に採用されたとあって、とても楽しみ
にしていましたので感想を述べたいと思います。といっても、極真空手とは少々異なる
ので、ルール等を調べてみました。
まず、組手は、8m四方の競技場で、時間は3分間。攻撃に使える技は「突き」
「蹴り」「打ち」の3種類。相手の決められた部位に対して、良い姿勢で威力のある攻撃を行い、適切にコントロールされた技がポイントとなります。ポイントは、「有効」が中段への突き、上段への突きなどによるもので1ポイント、「技あり」は中段への蹴り、「1本」は上段への蹴り、倒した相手への突きなどが決まったときで3ポイント。攻撃部位の「上段」は頭部、顔面、頸部を指し、「中段」は腹部、胸部、脇腹などを示しています。勝敗は、先に8ポイント差がついたとき、または3分の競技時間が終了した際にポイントの多い選手が勝者になります。同点の場合は先にポイントを獲得(先取)していた選手が勝者です。
次に、形(かた)は、空手の技の意味を正しく表現し、見どころは、突きや蹴りの力強さやスピード、リズム、バランス、パワーなどでありますが、動きがブレないこと、キレと迫力があること、そして技の意味を正しく表した美しい流れがあることも評価のポイントになります。
組手は、私たちの「I.K.O.セミコンタクトルール」に通じるものがありますが、上段、中段への蹴りのポイントが高いというのが大きく異なります。
さて、感じたことですが、組手の動きの速さには驚かされました。また、間合いの取り方、猛スピードの攻防など、瞬きもできないほどの緊張感が見ものだったとは思いましたが、やはり、実際にあててみないとわからないだろう?と思う自分がいました。ただ、成長期の少年部は、「間合い」「スピード」「技の正確性」など空手本来の技術を正しく身に付けるという意味で有意義な稽古だと思います。
形は、ただただ驚きました。緩急、強弱、そして集中力。極真祭などでトップ選手の型を見た時の感銘とはまた違うものを感じました。あの集中力、動きのキレは、見習おうと思いました。
さて、一番の感想は、(自分の中では意外に)参加国が多かったことと、空手で32あるメダルのうち、日本が獲得したメダルが3個だったことです。3個にとどまったことが不甲斐ないということではなく、世界中に仲間がいて、また、その層も厚いということに驚きと喜びを感じました。
最後に、世界中に仲間がいるという点では、極真空手も同じです。
コロナが落ち着けば、師範のお供でまた海外の道場に出稽古に行きたいとの思いを強くしました。

      

2020全日本壮年大会(+50歳)準優勝。2017年4月出稽古でオーストラリアへ。

2018年10月グアム支部に出稽古。トニー支部長と稽古。タイにムエタイ・キックボクシングを見に行きました。

出稽古(海外編)

川田 康照

前号からの続きで、海外道場での出稽古を紹介します。普段、稽古できない方々との出稽古は、刺激になり、得るものも多くなります。海外での出稽古は、見聞を広めることもでき貴重な経験です。特に、師範のお供で行くと、とても大切にしてくれます。

2017年4月、オーストラリア、ブリスベンのラン道場、シドニーでニック道場へ行きました。

2018年10月、グアム トニー道場

機会があれば、ぜひ行きましょう!