下総ファミリー118号 2021/07/24

< 行事予定 >

*8月 8日(日)  茨城県大会(牛久運動公園武道館)

*8月28日(土)  全日本型競技選手権大会(京都府立体育館)

*8月29日(日)  全日本ウエイト制大会(京都府立体育館)

*9月 5日(日)  技術セミナー(予定)(清水公園体育館)

※ ↑ 上記行事中は各道場休館になります。

< 夏季休館のお知らせ >

*せんげん台道場    8月12日(木)~17日(火)まで

*愛宕道場       8月13日(金)~17日(火)まで

*流山道場       8月11日(水)~16日(月)まで

*我孫子道場      8月10日(火)~15日(日)まで

*おおたかの森道場   8月12日(木)~15日(日)まで

*松伏道場       8月14日(土)~19日(木)まで

< 極真の型や挨拶の成り立ち >

皆さん、極真会館独自の型などがあるのはご存知でしょうか?

私も古いかた(私も古いですが^_^;)に聞いた話ですが、例えばヤンツーは安田英治先生と

大山茂先生、石橋雅史先生の3人で作られたそうで、その時のチーフインストラクターの

安田先生含め3人で作った型と言う事で『安Ⅲ』(ヤンツー)となったそうです。

その他に突きの型と組手の型~突きと受けは総裁から『極真オリジナルの型を考えなさい』と

言われて創った本人である大山泰彦先生からその方が直接聞いたとの事です。

試合での主審の仕種や選手の挨拶は、第1回大会では正面に選手を向かせて主審は手を小さく

動かして『正面に礼!』次に今ではなくなりましたが主審に選手を向かわせて両手首を折って

『主審に礼!』そして選手同士で『お互いに礼!』この時は全て立礼で行っていました。

この形は5回大会位まで続いたとの事でした。その後、大山茂先生が正面に挨拶をさせた後に

形として選手の髪の毛を鷲掴みにして主審に礼!(私に挨拶しなさい)お互いに礼!(お互いに

挨拶をしなさい)とし、主審は自信を持って裁くんだと言う事でその形にしたとの事です。

今では他流派でも同じ様なスタイルを取り入れている所もあるそうです。

少し十字を切るスタイルは13回大会頃から始まり、その方が言うには本部スタイルと埼玉スタ

イルがあり(その方独特の言い回し)本部の選手の中には人中から大きく十字を切る選手もいた

そうで埼玉の支部の選手は水月の前で切っていたそうです。その後、17回大会頃には十字を切る

形が体系化し、城西スタイル(統一)になったのではないかと仰ってました。(実際には本部、

埼玉、城西のスタイルとは呼ばれていません)その後、数年前に十字を切りながら頭を下げる

形となり現在に至っております。

今では組手の試合で不十分な礼や着衣の乱れで注意を受けますがこれは当たり前の話で注意を

受けない様にしなければならないと思います。

< 形と使い方と鍛えなくていい部位 >

先日、道場生が自主練の時、足の親指を使って三日月蹴りでサンドバッグを強く蹴っていました。

暫くその様子を見ているとしかめっ面でかなり我慢をして蹴っていてついに『痛い!』と言って

座り込んでしまいました。『何で親指で蹴っているの?』と聞くと、相手が倒れると思って

と言うのです。『君が倒れてるじゃないか!』(笑)私の先生に以前抜き手の話しで指を

鍛えるために砂鉄や砂利、あるいは車で何処かに行くたびに片手には割箸を持って人差し指で

押さえて親指で千切っていたが、あんまり役に立たなかった。それどころか怪我をする。と

仰った。そしてそれは形と使い方が大事だと私は教えて頂いた。

指自体は鍛えないで力を入れずに停止筋肉を使って打つ。(蹴る)すると見事に痛くなく鋭く

当たる。ドカーンと打ったり、突いたりするのではなく、チョンと打つ。(蹴る)

これがめちゃくちゃ貰うと痛い。抜き手で相手の喉を突く時は下突きの理論で手の甲側を下に

向けて突くと滑って喉に当たる。形と使い方と言う事。

つまり三日月蹴りは、中足や母指球で蹴る人が多いと思いますが親指で蹴る時は何も無理して強く

蹴る必要がないと言う事です。親指を怪我したり、折れてしまう事にも繋がってしまいます。

コツとしては、足の指5本の真ん中辺りで力を抜いて停止筋肉を使ってチョンと押し込む。

結果として大きい親指が当たり点で打つ(蹴る)事になるのでダメージを与えると言う事になり

ます。なので足の指を鍛えるのではなくて形と使い方となります。(骨の硬さと方向も使います)

形の中には停止筋肉、つまり形を維持したまま(グニャグニャ動かない)力を抜いていると言う事

も含まれます。慣れてくると強く蹴る事も出来ますが思い切り蹴ると言うものではありません。

思い切り蹴らなくても十分に痛いです。相手が向かって来た時にチョンと前蹴りを出したりしても

有効です。三日月蹴りも前蹴りの変形なので転用して使えます。

稽古する時にはくれぐれも注意して行って下さい。(勿論冒頭に出てきた生徒には教えましたが

その後やっている所を見てないな~(笑))