審査 2015/05/14

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5月10日の日曜日、野田市の清水公園体育館において昇級審査が行われました!支部内の各道場より55名の受審者が集まりました。

その中の一人に自分が指導している少年部の子もいたのですが、その子は2月にも審査があったのですが、いろいろな理由があってが受けさせませんでした。まぁ一言で言えば練習が足りない、という事ですが、週に1回くらいしか練習に来なかったり、来ても心ここに在らずみたいな感じでした。送り迎えをしてくれているお母さんも審査を受けさせたい、という親心から家でも型の練習させたりしていましたが、なにより本人にあまりそんな気がなく審査の申し込み締め切りが迫っていても相変わらずの緊張感のなさ(;´Д`A  どこかで、受けられるだろぅ、という甘い考えが見て取れたので、結局2月の審査は受けさせませんでした。

その事を本人とお母さんに告げると、当たり前ですがとても残念そうにしていました。審査というものは単に帯を上げるだけでなく自分の意識や内面的な部分が変わらなかったらあまり意味がない、という事や審査までの、そこに至るまでの稽古を大切に一生懸命にやりなさい、という話しをしました。

もしかしたらこれで空手を辞めてしまうかも知れない、と思いましたが心を鬼にして受けさせませんでした(>_<) そこから5月の審査に向けて、ショックから立ち直り徐々にではありますが彼に変化が表れました!わずか20号令の型も覚えられなかったのが、ひとつひとつの突き蹴りに気持ちが篭っているのが見え始めました。

そして型の為に、基本稽古を一生懸命やり出し、基本稽古を一生懸命やり出したら型が上手くなっていき、さらには組手の突き蹴りにも気持ちが篭ってきて、これなら大丈夫であろうと今回の受審となりました。

基本、移動、型と少しミスはありましたが大きな問題はなく組手ではなんと技有りを2つ取り一本勝ちをしていました。マジかっ!(◎_◎;)

審査後の練習でも自信に満ちた表情で組手をやり、明らかに2月の時の彼とは違っていました。そんな話しを彼に伝えるととても嬉しそうに笑っていました。

そぉ〜いうとこなんだよ、空手の楽しいところってよぉ〜o(^_^)o  今まであまり出来なかったものが出来るようになる喜び! 彼は知りました。やれば出来る、という事を。乗り越えました。過去の悔しさを!素晴らしいT^T

これからまた試合や審査、合宿などさまざまな行事があります。正直やりたくない事もあるでしょう。しかし今回の彼のように、試合や審査、合宿などは自分を変える良いキッカケになってもらえれば良いなぁと思います( ̄^ ̄)ゞ

今回の彼も頑張りましたが、送り迎えをしてくれたお母さんやお父さんの支えも非常に大きかったと思います。時には落ち込んで帰ってくる子供を励まし、また道場へと送り出す。彼の頑張りと親御さんの考え方やスタンスがあって見事に彼は変わりました。今回の体験を通じ日常生活にも是非とも活かしてもらいたいと思います( ̄^ ̄)ゞ

 

いじょ    おしまい