呼吸法について

呼吸法について

呼吸には胸式呼吸と複式呼吸があります。

深呼吸は複式呼吸でします・・何故か?胸式呼吸と複式呼吸の違いがいは?

胸式呼吸は肋骨内を広げる様に行い、複式呼吸は横隔膜を下げて行います。

深呼吸は腹式呼吸で行います。

これは横隔膜を下げて呼吸をした方がより多くの酸素を取り入れることができるからです。

腹式呼吸には二つあります。

1つは普通の複式呼吸、もう1つは逆複式呼吸です。

複式呼吸はすう時にお腹を膨らませ、吐く時にお腹をへこませます。

逆複式呼吸はすう時にお腹をへこませて、吐くときにお腹を膨らませます。

丹田という言葉を聴いたことがあるともいます。臍下丹田ですね。

臍下丹田に意識して呼吸をしなさいとか、三戦立ちのときに臍下丹田に集中して

とか言いますが、実際に丹田てなに??と思いませんか?

丹田とは・・・場所で言うと臍の下3センチあたりです・・と言っても丹田と言う

物があるわけではありませんよ。丹田呼吸法は逆複式呼吸とも言います。

やり方的には息を吸うときはお腹をへこませ、息を吐きながらお腹を膨らませますが、

丹田・・・吐いたときに腹筋(腹直筋)に力を入れて(おなかが前に出る)

腹横筋を縮め横隔膜で腹部を押す感じですね。

そして、意識を丹田の部位に集中する・・・これが大切です。意識を丹田に持ってくることで

上半身の力が緩くなる肩の力も抜けて力みが無い良い状態になる。これを、上虚下実(姿勢においては上半身(特に肩)の力が抜けていて、大脳の緊張が緩み、力みの無い 姿勢。それに対し下半身(下丹田)は気が満ちて充実感がある)

なぜ、複式呼吸が良いのか?

取り込める空気の量が多く、自律神経を調整できる。

息を吸ったときに交感神経を刺激して、赤血球を活発にし血糖値を上げ気持ちが向上する、

また、息を吐いた時は副交感神経を刺激して、血圧を下げ脳を休ませる事で体力回復に有効

である。(自律神経をコントロールしてリラックスできるため)

では、なぜ丹田呼吸法が良いのか?

意識を丹田に置き上虚下実により下半身がしっかりし上半身がリラックスした状態

を作れるからだと思います。

では、息吹はどの様な呼吸法か?

それは、息を吸うときは複式呼吸で息を吐くときは逆複式呼吸になります。

また、意識は常に丹田に置きます・・・

稽古の時もこの呼吸法を意識して普段からできるようにします。

なぜか、それは試合や組み手に繋がるからです。

まず、ワザを出す時は息を吸い吐きながらワザを出します。そうする事により

上半身・肩・腕に無駄な力を使わず強いワザを出せるからです。

また、複式呼吸をする事で息切れをしにくくする事ができるからです。

試合で、息切れする原因のひとつとして、胸式呼吸になり酸素を十分意とれ入れられない場合や

緊張(強い相手の場合は特に)により呼吸が止まってしまい十分な酸素をとれず筋肉に十分な

酸素が行かないので疲れてしまうなどデメリットが多い。

体力を回復させるためには複式呼吸を行い、技を出す時は逆複式呼吸をすることが理想です。

試合中や組み手の最中に「気合を入れて」と声がかかりますが、これは気持ちを引き締める意味も

ありますが、大切なのは気合を入れるときに息を吐きながら丹田に力を入れて(丹田呼吸)上半身の力を抜き、下半身に力を入(上虚下実)、複式呼吸にて酸素を取り入れる事を意味していると思います。

息吹が基本となる・・・基本稽古・移動稽古・型でも息吹の呼吸法を取り入れて練習する事で

試合・組み手のときに自然と逆複式呼吸になり、酸素を上手に取り入れることができると考え

れれる。接近戦では短く鋭く吐き、遠い間合いでは少し長めに吐く、連続ワザの場合は一呼吸

の間にワン・ツウあるいはワン・ツウ・スリーとワザを出し、技に瞬間に息を止めますが、

止めた後の呼吸は常に吐きます。肩で息をしているのは胸式呼吸です・・試合中相手が肩で

呼吸をしている場合は酸素が十分にとれずに苦しんでいると分かります。自分もそうならない様に

複式呼吸を身に付けてください。

また、余談ですが空手の帯をする意味ですが、道着の乱れを防ぐほか丹田の位置を締めることで

「上虚下実」を作り出す為にする事も忘れてはなりません。

交感神経は体を活発に活動させる時に働く神経が交感神経です

副交感神経は体がゆったりとしている時に強く働きます