2014 日本赤十字社 東日本大震災 義援金チャリティー 2014/08/30

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2014年8月10日(日) 茨城県武道館

主催/極真会館茨城県常総支部・埼玉県北利根支部

特別協賛/なか健康センター
協賛/アサヒ飲料株式会社
後援/茨城県・水戸市・茨城新聞社

一般選手権入賞者優勝/仲澤弦希(茨城県常総支部/土浦) 、準優勝/磯崎太一(茨城県常総支部/ひたちなか)3位/茂手木享明(茨城県常総支部/土浦)、 4位/平塚洋司(千葉県北支部)

8月10日(日)、茨城県の空手ナンバーワンを決める茨城県空手道選手権大会「2014 JOSO CUP」が水戸市の茨城県武道館にて開催された。

今大会は地元・茨城県をはじめ近隣の東京、埼玉、栃木、千葉、遠くは石川県からも選手が参加し、上級者対象のJOSO CUP24クラスと初中級者対象のチャレンジカップ10クラスが設けられ、総勢308名が出場して覇を競った。

午前9時45分から始まった予選・開会式では高橋靖・水戸市長が挨拶、10時より各クラス3面のコートで予選が開始された。昼休憩をはさみ、12時30分から午後の本戦・開会式が行われ、来賓の郷田勇三最高顧問、大会相談役の宮野由美子氏(なか健康センター代表取締役)の挨拶のあと、一般選手権ゼッケン1番にエントリーした昨年4位・仲澤弦希が選手宣誓を行った。また、ルール説明では、昨年11月の第45回全日本大会で優勝した安島喬平と6月の第31回全日本ウェイト制大会軽量級で4位に入賞した与座優貴が有効技と反則技の模範演武を披露して11月に開催される第46回全日本大会での活躍を地元の来場者にアピールした。

一般選手権の出場者は18名で、地元茨城勢は半数の9名。昨年は他県勢同士で決勝戦を争っているだけに今年は地元勢の優勝が期待されていた。準々決勝戦、仲澤は本部直轄松戸道場の新鋭・小嶋和真を判定5-0で退けて準決勝へ。茨城県常総支部の内弟子・堤真人は千葉県北支部の平塚洋司と延長を戦い3-0の僅差で敗れた。

準決勝戦に勝ち上がったのは仲澤(土浦)、ベテランの茂手木享明(土浦)、平塚(千葉県北)、磯崎太一(ひたちなか)と茨城勢が3名を占めた。まず仲澤と茂手木は同じ道場所属で年齢差14歳、仲澤にとって茂手木は少年部の頃から指導を受けていた憧れの先輩でもある。試合は一進一退、仲澤が前に出て攻撃を仕掛ければ、茂手木は意地で盛り返す。延長戦になってもなかなか優劣がつかなかったが、残り1分を過ぎたあたりから茂手木が仲澤の下段でバランスを崩す場面が多くり、結局この差がポイントになって4-0で仲澤が勝利した。

一方の準決勝戦は、180cm・79kgの磯崎に165cm・65kgの平塚が果敢に立ち向かっていくという展開になった。最近は淡白な試合におわるケースが目立っていた平塚だが

この日は無駄なフットワークを極力抑えて体格で上回る相手に攻撃を集中させていった。しかし、延長戦になるとさすがに疲れの見えはじめた平塚に、磯崎は身長差を利した左右のストレートを叩きつけてペースを掴んだ。判定は4-0で磯崎。この瞬間、今年の決勝戦は茨城県勢同士の対戦が決定した。

そして迎えた決勝戦、仲澤が突きから下段廻し蹴りとオーソドックスに攻め、特に内股への蹴りに磯崎は何度もバランスを崩すが、リーチを活かした突きを連打で浴びせて主導権を渡さない。しかし後半、左右へ動きながら蹴りを下段、中段へ繰り出して仲澤が勝負をかける。対する磯崎も突きと膝蹴りで対抗していくが、攻撃の数では仲澤が有利。結局わずかな差ではあったが、仲澤が4-0の判定で茨城県大会初優勝を手にした。

昨年、安島が全日本大会で優勝したことによって、後輩の与座がまず全日本ウェイト制大会で4位入賞、そしてこの仲澤も安島の次のポジションを狙う存在になろうとしている。

閉会式では大会実行委員長の鴨志田裕寿支部長から「勝って驕らず、負けて挫けず、今日の経験を今後の稽古の糧とし、さらに精進して、よりレベルの高い全日本大会、国際大会を目指してください」と挨拶があった。茨城県大会は1998年の第1回大会から一貫して「茨城から世界へ!」というテーマが掲げられている。その目標の集大成として全日本チャンピオン・安島の存在があるわけだが、そこに仲澤や与座といった若い世代と、磯崎や茂手木などベテラン世代の激しい“世代闘争”が繰り広げられて、さらに全体のレベルを押し上げている。11月の全日本大会では、今年も茨城県勢の活躍から目が離せない!

優勝者/仲澤弦希(19歳)

「昨年4位で悔しい思いをしたので今年は何がなんでも優勝しかないと思って自分にプレッシャーをかけながら稽古を続けてきました。普段は土浦と龍ヶ崎の道場に通っていて、香取(宏明)先生に指導していただいています。いつも茂手木先輩や高橋(哲平)先輩と一緒に稽古しているので、準決勝はやる前は緊張しましたし、勝ちたかったですけど複雑な気持ちでしたね。今回の勝因は、技術的には下段廻し蹴りを磨いてきたのでそれが少しは出せたということと、精神的には優勝するという気持ちが最後まで折れなかったことです。11月の全日本大会は安島先輩や与座君に追いついて、茨城勢の強さを全国にアピールしたいと思います」

開会式 ~ 演武 瓦割り

 

試合

 

入賞者 ~ インタビュー

 

閉会式 ~ 集合写真

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